ハッピープレゼン

プレゼンについて本気出して考えてみた。

素敵な名刺が
出会いをサポートする
とは限らない

今年(2011年)のPCカンファレンスでは
名刺デザインというテーマで発表を行ないました。
このプレゼンで僕が言いたかったことの1つは、

#名刺交換時に何かしら話が盛り上がらないと
#気まずいし相手の印象にも残らないから、
#名刺に「つっこまれそうな要素」を仕掛けるという
#会話のデザインを意識した名刺はどうか?

ということでした。
詳しくは以下のスライドをごらんください。

で、ちょうど名刺ネタの記事があったので
今回はこれを紹介してお話します。

ソーシャルメディア時代のシンプルで賢い名刺デザイン : ギズモード・ジャパン

リンク先の記事で「素敵なデザイン」として紹介されているのは
メールアドレスのみ記載した名刺。
もっともこのメールアドレスの文字列の中には、
サイトのURLとTwitterのIDも含まれているのですが。

PCカンファレンスのプレゼンの時には話しませんでしたが、
最近はサイト、ブログ、FacebookやTwitterなど、
自分の情報をWeb上に多く載せている人は多いと思います。
ですから、それを見てもらえれば自分のことは伝えられるし、
そこをわかってもらった上でお付き合いしたい、と思うのは
自然なことなんじゃないでしょうか。
僕もそうで、名刺にはブログやTwitterのIDを載せていますし
気に入った相手のブログやTwitterのIDは知りたいです。
会社名や役職名や住所よりもね。

その意味ではもっともな名刺のスタイルだと思いますが、
これが手放しに素晴らしいと言いたいわけじゃありません。

こうした名刺は、いわば「続きはWebで!」です。
その人のことを知るためには、Webにアクセスするという、
決して小さくない手間が必要であるということです。

懇親会などでたくさんの名刺を一度にいただいた場合、
そのすべてに対してメールを書いたり、
サイトやTwitterアカウントをフォローしたりする人は、
恐らくまれなのではないかと思います。
というか、誰が誰だかわからないことも多いですよね。

名刺上の知らない会社の知らない役職と同じように、
この名刺のようにメールアドレスだけでは、
その人を思い出すのに十分な情報にはなりえません。
会場でこうした名刺が一枚だけなら印象にも残りますが、
それでも人の顔と結びつけるのは難しそうです。

続きはWebで!と言われて、わざわざ知りたいと思うか。
アクセスして情報を得て、それがあのときのあの人だ!と
しっかりと思い出せるか。
それはすべて名刺交換時のプレゼンにかかっています。
印象的なプレゼンこそが重要なのであって、
この名刺が果たせる役割というのは小さなものです。
なので、スタイリッシュで一見素敵に見えますが、
あなたの出会いをサポートするような名刺ではない、
というのが僕の見方です。

やっぱり、名刺交換のプレゼン下手な人たちには
プレゼンはツールとして使える工夫をする方が
いんじゃないでしょうかね。
プレゼン上手な人は名刺なんて何でもいいわけですし。

Posted: 2011.08.29 | 固定リンク