ハッピープレゼン

プレゼンについて本気出して考えてみた。

うまいやりかたは、
覚えるのではなく学ぶもの

僕は大学でプレゼンに関する授業を担当していますが、
そこで気をつけていることのひとつに、
「プレゼン自体のやり方を教えようとしない」
というものがあります。

プレゼンには絶対的な正解はありません。
人や環境が変われば、同じことをやっても結果は異なります。
こうすれば絶対にうまくいく!と本に書かれている手法は、
一般的な場面で効果があり、よく使われる手法であって、
あなたが直面している場面で同じように有効とは限りません。
効果的とされる言動が、かえって場を白けさせてしまったり、
マズいとされる言動が、逆に場を和ませることもあります。

やみくもに「効果的なやり方」だけを丸暗記しても、
その使いどころを誤ってしまっては、
思うような結果にはつながらないでしょう。
場と状況を見て適切な言動を選べるよう、
手持ちのカード(選択肢)をたくさん持っておき、
どう使うかの判断能力を身に付けることが重要です。

そのためには、自分の言動に自覚的になること。
どんな場面でどんな狙いで何をしたらどうなったか、
そのことを整理して実践し、後で振り返れたら、
確実にプレゼンの経験値は上がっていくと思います。

だから授業でも「それは何を狙ってやったの?」と聞きます。
「うまくいかなかった理由はなんだと思う?」とも聞きます。
教師の僕は「その狙いはこの状況では適切じゃないかも」とか
「同じ狙いならこういう代案もあるよね」などと言います。

あまりはっきりと「こうすべき」とは言わないので
もっとやり方を明確に示してほしい、と言われたりします。
じれったいかもしれませんが、自分で見つけてほしいんです。
他の人のプレゼンを見たり、自分でいろいろやってみたりして、
自分に合ったやり方を見つけてほしい。

たとえセオリーがあったとしても、
それがあなたのキャラクターに合わない言動ならば、
うまくやれないし、思ったような結果も出なかったりします。
うまい人のコピーは、きっかけとしてはいいけど、
コピーで終わってしまってはいけない。
自分なりに気持ちのいいやりかたを見つけてください。
それは、ハッピープレゼンのための大切な要素です。

Posted: 2011.08.30 | 固定リンク