ハッピープレゼン

プレゼンについて本気出して考えてみた。

アニメーションは
ここぞ!というときだけ

前回の記事「トランジションは2種類まで!」
スライド切り替えの演出について書きました。
もう1つ、スライド内で要素を動かすものもありますよね。
いわゆるアニメーションと呼ばれているものです。

アニメーションもトランジションと同じく、
PowerPointを使い始めの人などは多用しがちです。

結論だけ先に言ってしまうと、
アニメーションは必要がないかぎり使わない方がいい、
というのが僕の考え方です。
使い方を誤るとトランジション以上にタチが悪いからです。

文字をタイプライターのように1字ずつ順に表示させる、
あるいは1字ずつ画面外から飛んでくるような動きを与える
アニメーション設定がありますよね。
プレゼンをしている本人は格好良く見せているつもりでしょうが、
たいていの人はイライラするのではないでしょうか。

スクリーンで何かが動き出すと、聴衆はそこに注目します。
それが文字であり、やがて文を構成するものだとわかると、
聴衆の意識は「動き」より「書かれている言葉」に向き、
その内容を早く知りたいと思うようになります。
でも、なかなか表示が完成しないので知ることができず、
しかも興味を失ったアニメーションで待たされることに、
イライラするのではないかと僕は考えます。

聴衆が見たいのはアニメーションではなく内容です。
そこまでせっかく良い流れで話を進めていても、
アニメーションの処理のために待たされると、
ワクワクした気持ちは一瞬にして醒めてしまいます。

アニメーションが再生される時間はできるだけ短く、
処理の対象となる文章も可能な限り短く(単語とかに)して、
話の流れを中断させるような間を作らないこと。
これは大原則と言っていいんじゃないでしょうかね。

また、これは賛否が分かれるかもしれませんが、
箇条書きの項目を1つずつ順に表示させていくのも、
あまりやらない方が良い、と教わったことがあります。
特にエフェクト(効果)を付けないものであっても、です。

話し手としては、話の流れに沿って見せていくということで、
特にもったいぶっているわけではないかもしれません。
が、隠しておく必要がないことは、先にいったん見せてしまう方が、
聴衆は安心して聞けるということです。
ここでいう「安心」とは、先に項目数を把握することで、
聞きながら「項目はいくつぐらいあるのかな」と不安にならないとか、
内容に関するキーワードだけでも先に得ておくことで
聞くうえでの心の準備ができる、とかいった意味合いです。

1つの項目の説明が長い場合、今どれについて話しているか、
項目を先に全部出してしまうとわかりにくい場合があります。
そんなときは、全部見せたあと、説明中の項目に印をつける、
あるいは全体をグレー文字にして今の項目だけ黒にする、
といった表示の工夫でも解決できるでしょう。

アニメーションは、ここぞという箇所に、
必要だということが聞き手にもわかる箇所にのみ
設定するのがよいと僕は考えます。
例えば、数値やグラフの変化を動的に見せたり、
注目すべき部分に一瞬動きを持たせて目立たせたり
といった使い方が基本でしょう。

逆に言えば、そのような効果が特に必要ないプレゼンでは、
無理にアニメーションを使う必要はないと思います。

Posted: 2011.12.28 | 固定リンク